acl決勝が2試合なのはなぜ?ホームアンドアウェイの理由を解説!

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5月25日に開催されるacl決勝トーナメントマリノスVSアルアインの第2戦。

マリノスのacl初優勝がかかった貴重な試合です!

どんな試合展開や結果になるのか?めちゃくちゃ楽しみですね!

僕は、aclについて素朴な疑問が一つあります。

aclの決勝が2試合なのはなぜなんだろう

同じように疑問に思う方がいるのではないでしょうか?

チャンピオンズリーグは一発勝負なのに、aclが2試合あるのはなぜだろうと不思議に思いました。

今記事では、acl決勝が2試合な理由を解説していきたいと思います。

acl決勝が2試合なのはなぜ?

acl決勝が2試合行われるのは、

  • 公平性を確保するため
  • 興行収入を確保するため
  • ファンや大会の盛り上がりのため

3つの理由があるからです!

それぞれの理由について解説していきます。

公平性を確保するため

acl決勝は、ホームとアウェイの2試合制にすることで、どちらかのチームがホームアドバンテージを得て有利になることを防ぎ、より公平な試合環境を実現することができます。

アジアは国土の面積が広大なので、aclの参加国は東西に広範囲にわたっており、試合会場の中立地を選ぶ事が非常に難しいです。

そのため、acl決勝を1試合で行うとすると、どうしてもどちらかのチームに有利な状況(移動距離が少ない)になり、公平性が確保できなくなります。

例えば、日本とサウジアラビアのクラブが決勝で対戦する場合、中国や韓国であれば日本、カタールやUAEであればサウジアラビアが有利になります。

どのチームも国内のリーグ戦やカップ戦と並行しながらaclを戦っていると思います。

半日近くかかる移動距離は、選手達にとって大きな負担になりますよね。

実際、aclの準決勝までは、移動距離を考慮して、東西に分かれて開催されています。(ホームアンドアウェイ形式)

興行収入を確保するため

acl決勝をホームアンドアウェイで一試合ずつ試合をする事で興行収入を確保できます!

2試合制にすることで、チケット販売や放映権収入など、より多くの収益を上げることができます。

近年、サッカービジネスは世界的に拡大しており、ACLも例外ではありません。

2試合制にすることで、より多くの観客を動員し、放映権収入を増加させることができます。

また、ホームでの試合ならば、ファンも気軽にスタジアムに足を運ぶ事ができます。

逆に中立地で一試合のみにしてしまうと、試合を見に行ける人は限りなく少なくなってしまいますよね。

2024年の決勝カード、マリノス対アルアインの試合で考えても、両チームの中立地はインドの東側あたりになると思うので、どちらのチームのファンにとっても観戦へのハードルが高くなりますよね。

UEFAチャンピオンズリーグのような世界的に注目を集める大会なら、一試合でも興行収入を十分確保できると思います。

しかし、aclは世界的な認知度がまだ十分ではないので、2試合制にする事が有効的な方法です!

ファンや大会の盛り上がりのため

acl決勝を2試合行う事で、サッカーファンは2度にわたって熱戦を楽しむことができ、ファンにとってより魅力的な大会になります。

お気に入りのチームのアジア王者がかかった戦い。

自分がファンだったら最高にワクワクする状況ですよね!

ホームで行われる試合は間違いなく応援に行きますし、アウェイの試合もテレビやVODを使ってどうにか見ようとすると思います。

acl決勝が1試合だった過去もある

実は、acl決勝が2試合制になったのは比較的最近のことです。

2009年から2012年までの4年間は、1試合制の決勝戦が行われていました。

しかし、2013年からは、ホームアンドアウェイの2試合制に戻され、現在まで続いています。

acl決勝が1試合制だった頃について、少し振り返っていきたいと思います。

2009年・2010年大会

2009年と2010年のaclは、中立地の国立競技場(旧国立競技場)で開催されました。

大会開催以前からこの場所で開催することが決まっており、以下の対戦カードが繰り広げられました。

  • 2009年: 浦項(韓国) 1-2 アル・イテハド(サウジアラビア) 観客数:25,473人
  • 2010年: 城南(韓国) 3-1 ゾブ・アハン(イラン) 観客数:27,308人

公平性の観点から見ると、韓国勢が有利だったと言えます。

中立地とはいえ、韓国から日本への移動と、サウジアラビアやイランからの移動では、距離や時間、文化的な違いなど、選手にとって大きな負担となります。

残念なことに、この2年間、Jリーグのクラブは決勝戦に駒を進めることができませんでした。

自国開催という絶好の機会だっただけに、悔しい結果となりました。

この中立地開催について、様々な意見がありました

一部のファンからは、ホームアドバンテージの喪失や、旅費の負担増加などを理由に反対意見も出ていました。

2011年・2012年大会

2011年と2012年のAFCチャンピオンズリーグ決勝戦は、事前の抽選で選ばれた決勝進出クラブのホームスタジアムで開催されました。

2009年と2010年の完全中立地開催とは異なり、ホームアドバンテージが明確に存在する方式でした。

以下、各年の対戦カードと観客数です。

  • 2011年: 全北(韓国) 2-2(PK2-4) アルサッド(カタール) 観客数:41,805人
  • 2012年: 蔚山(韓国) 3-1 アル・アハリ(サウジアラビア) 観客数:42,153人

この方式は、公平性の観点からは疑問符が残ります。

ホームチームの方が有利なのは明らかであり、特に韓国勢が2年連続でホーム開催の恩恵を受けることになりました。

しかし、興行面では成功を収めています!

2009年と2010年と比べて、観客数は約15,000人増加し、盛り上がりを見せました。

以上の4年間のトライ&エラーの中で、公平性と興行面のバランスを考慮した結果aclは2013年からホーム・アンド・アウェー方式に戻すことを決断したのだと思います。

この4年間の決勝戦は、AFCチャンピオンズリーグの歴史における転換点となったと言えるでしょう。

今後、aclの決勝戦がどのように開催されていくのか?

引き続き注視していきたいと思います!

acl以外の大会の決勝は2試合?それとも1試合?

acl以外の大陸王者決定戦の決勝方式はどのようになっているのでしょうか?

調べた結果を簡単に表にまとめてみました!

このように、acl以外の主要な大陸王者決定戦も、ほとんどがホームアンドアウェイ方式の2試合制を採用しています。

これは、やはり2試合制の方が、より公平でドラマチックな試合展開を期待できるためと考えられます。

近年では、サッカー界における2試合制の決勝戦はスタンダードとなりつつあり、その理由は前述したように、公平性、興行収入、盛り上がりといった様々な面でメリットがあるからです。

acl決勝が2試合なのはなぜ?まとめ

今回の記事では、acl決勝が2試合なのはなぜかについて、3つの側面から解説しました。

1つ目は、公平性の確保です。

ホームとアウェイの2試合制で行うことで、どちらのチームにもホームアドバンテージを与え、より公平な戦いの場を提供することができます。

2つ目は、興行収入の確保です。

2試合制にすることで、チケット販売や放映権収入などの収入を2倍にすることができます。これは、大会運営の資金確保だけでなく、参加チームへの分配金増加にもつながります。

3つ目は、ファンや大会の盛り上がりのためです。

2試合制にすることで、2度にわたって熱戦を楽しむことができ、ファンにとってより魅力的な大会になります。

また、決勝戦のカードによっては、各国のサポーターがそれぞれのチームを応援するために遠征するなど、大会全体の盛り上がりにもつながります。

このように、ACL決勝が2試合制になったのは、公平性、興行収入、ファンや大会の盛り上がりという3つの大きな利点をもたらすためと言えるでしょう。

今後、ACL決勝がどのように変化していくのか注目されます。

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