スポーツの大イベントが次々に開催される近年。
2022年にはカタールW杯が開催され、サッカー日本代表が優勝経験国のドイツ・スペインを下して決勝トーナメントへ進出し、日本中が歓喜に沸きました!
さらに昨年は、野球の世界大会WBCで日本代表が3大会ぶりに王座を奪還し、感動と興奮の渦に巻き込まれましたね!
どの競技においても日本代表の活躍が目覚ましく、ここ数年はますますスポーツへの関心が高まっているように思います。
日本代表と言えば、競技ごとに愛称で呼ばれていますよね。
サッカー男子日本代表は“サムライブルー”、野球日本代表は“侍ジャパン”。
これらの日本代表の愛称は、いつから、そしてどっちが先に呼ばれるようになったのでしょう?
そこで今回は、サムライブルーと侍ジャパンがどっちが先に名付けられたのか、その経緯についてご紹介します!
サムライブルーと侍ジャパンはどっちが先に決まった?
結論から言えば、サムライブルーの愛称が先に名付けられました!
いつ、どんな経緯で命名されたのかそれぞれ紹介していきます。
サムライブルー(SAMURAI BLUE)はサッカー男子日本代表の愛称で、「A代表」と呼ばれるトップチームのことを指します。
この愛称は2006年のドイツW杯に向けた戦いに挑む際に、キャッチフレーズとして命名されたものです。
そして、大会後の2009年10月19日にJFA(日本サッカー協会)がサムライブルーを公式の愛称とすることを発表しました。
一方、侍ジャパンは野球日本代表の愛称です。
こちらは2009年の第2回WBCチーム発足時に命名され、2012年から正式に使用されるようになりました。
侍ジャパンは、トップチーム、社会人、U-23、大学、U-18、U-15、U-12、そして女子野球日本代表も含む、すべての世代の野球日本代表の愛称として用いられています。
サッカーも野球も元々は、「〇〇ジャパン」のように「監督名+ジャパン」の呼び名が使われていました。
この呼び方は1980年代のラグビー日本代表が始まりと言われ、その後サッカー日本代表が使用したことで他の競技にも波及したようです。
しかし、監督が交代するたびにチーム名が変わることになるという難点も...
その点、サムライブルーや侍ジャパンのような「愛称」で呼ぶことで、競技の識別もしやすいですし、親しみやすく、代表チームの知名度を高めることにも繋がりますね!
サムライブルーと侍ジャパンの名前の由来
次にサムライブルー、侍ジャパンそれぞれの名前の由来についてみていきたいと思います。
サムライブルーの名前の由来
サムライブルーの「サムライ」は、その名の通り「侍」や「武士」を指し、「ブルー」はユニフォームの「青」を表しています。
サムライブルーに用いられている青は、日本の伝統色であり、日本の象徴として古くから浴衣やのれんに使用されてきた“藍色”を基調としています。
青色のユニフォームが定着したのは1936年の「ベルリンの奇跡」以降であることから、ゲン担ぎの意味もあるかもしれません。
現在では「日本の国土を象徴する海の青」がユニフォームのコンセプトとされていますが、これは後付けのようです。
日本の伝統的な武士道文化と色で、「日本の誇り」と「強い精神」を表現したユニフォームとサムライブルーという愛称はピッタリですね!
侍ジャパンの名前の由来
侍ジャパンが用いられる前は「王ジャパン」「長嶋ジャパン」のように呼ばれるのが一般的だった野球日本代表。
2009年にWBCに向け指揮をとることになった原監督が、「原ジャパン」と呼ばれることを恐縮に思い、命名を依頼したそうです。
そこで、提案されたのが「サムライジャパン」。
原監督も「国際大会という点でも『侍』というのは素晴らしい」と絶賛だったようですよ!
しかし、サムライジャパンは既に男子ホッケー日本代表が使用していたため、日本ホッケー協会から反発が... まぁ、当然ですよね。
交渉を続けた結果、野球日本代表は全てアルファベット表記することで合意。
その後2012年に「侍ジャパン」へ表記を変更し、これが正式に使用されることになったようです。
サムライブルーと侍ジャパン馴染みがあるのはどっち?
サムライブルーと侍ジャパンではどっちがよく使われていると思うか、アンケートを行いました。
60人に回答してもらい、侍ジャパンが50人(83.3%)、サムライブルーが10人(16.7%)という結果になりました。
圧倒的に侍ジャパンの方が馴染みがあるようですね!
その理由を見てみると、
- 日本では野球の方が人気が高いから
- 優勝回数が多いから
- WBCなどニュースや新聞でよく使用されているから
- 大谷翔平選手の活躍で耳にする機会が多かったから
- 侍ジャパンの方が語呂がよく覚えやすい
といった意見が多く見られました。
野球は昔から日本で親しまれてきたスポーツであり根強い人気があること、そして、オリンピックやWBCといった全ての国際大会で優勝経験があることから、侍ジャパンの方が印象に残っているようです。
昨年WBCで優勝したことも記憶に新しく、大谷選手の活躍も大きいようですね!
一方サムライブルーはというと、野球に比べて日本代表の試合が多く、メディアの露出が多いものの、「サッカー日本代表」や「〇〇ジャパン」を使用されることが多いため、愛称はあまり浸透していないようでした。
加えて、サムライブルーはトップチームの愛称のため、オリンピックでは「オリンピック日本代表」、アジアカップでは「U-23日本代表」と呼ばれることも大きな要因かもしれません。
また、シンプルに「ジャパン」とついている方が日本代表だとイメージしやすく、印象にも残りやすいのかもしれませんね!
日本代表の愛称がダサいと話題!
サムライブルー、侍ジャパンどっちが先に名付けられたか見てきましたが、他の競技でも日本代表に愛称があります。
どんな愛称が付けられているかご紹介しましょう。
サッカー女子は「なでしこジャパン」
清楚で凛とした女性を表す「大和撫子」が由来です。
2011年のW杯優勝を機に一躍有名になり、その年の新語・流行語大賞を受賞しました。
スキージャンプは「日の丸飛行隊」
1972年の札幌オリンピックにて、メダルを独占した日本代表を報道する際にメディアが使用したことがきっかけで、以降愛称として定着したようです。
柔道は「ゴジラジャパン」
柔道の伝統と力強さが日本発祥のゴジラのイメージと一致することから、2019年に東宝とのコラボで命名されましたが、年末までの契約だったようで残念ながら現在は使用不可となっています。
まだまだその他の愛称は、たくさんあります!
競技 | 愛称 | 命名された年 |
---|---|---|
U-20サッカー女子 | ヤングなでしこ | 2012年 |
フットサル男子 | SAMURAI5 | 2012年 |
フットサル女子 | なでしこ5 | 2012年 |
ソフトボール | SOFT JAPAN | 2017年 |
バスケットボール男女共通 | AKATSUKI JAPAN | 2022年 |
バレーボール男子 | 龍神NIPPON | 2009年 |
バレーボール女子 | 火の鳥NIPPON | 2009年 |
15人制ラグビー男子 | ブレイブ・ブロッサムズ | 2003年 |
15人制ラグビー女子 | サクラフィフティーン | 2013年 |
7人制ラグビー男子 | セブンズ・ジャパン | 2013年 |
7人制ラグビー女子 | サクラセブンズ | 2013年 |
13人制ラグビー | サムライズ | 不明 |
オーストラリアンフットボール | サムライズ | 不明 |
ハンドボール男子 | 彗星ジャパン | 2018年 |
ハンドボール女子 | おりひめジャパン | 2013年 |
ホッケー男子 | サムライJAPAN | 2008年 |
ホッケー女子 | さくらJAPAN | 2008年 |
卓球男女共通 | 卓球NIPPON | 2013年 |
バドミントン男女共通 | BIRD JAPAN | 2019年 |
競泳 | TOBIUO JAPAN | 2009年 |
飛込 | 翼JAPAN | 2015年 |
アーティスティックスイミング | マーメイドジャパン | 2010年 |
水球 | ポセイドンジャパン | 2011年 |
新体操 | フェアリージャパンPOLA | 2007年 |
セパタクロー男子 | 猿飛JAPAN | 2018年 |
セパタクロー女子 | MIYABI JAPAN | 2018年 |
ボクシング男子 | 阿修羅JAPAN | 2020年 |
ボクシング女子 | Blue Rose JAPAN | 2016年 |
陸上男子リレー | 韋駄天スプリンターズ | 2014年 |
陸上女子リレー | 椿スプリンターズ | 2014年 |
ウエイトリフティング女子 | パワフルジャパン | 2022年 |
サーフィン男女共通 | 波乗りジャパン | 2016年 |
ボート男女共通 | Crew Japan | 2009年 |
セーリング | 日の丸セーラーズ | 2015年 |
スキー | SNOW JAPAN | 2016年 |
ボブスレー | DANGANジャパン | 2013年 |
アイスホッケー | スマイルジャパン | 2013年 |
空手 | 雷神ジャパン | 2015年 |
ボッチャ | 火ノ玉JAPAN | 2016年 |
カーリング女子 | クリスタルジャパン | 2009年 |
車いすバスケットボール男子 | ハヤテジャパン | 2017年 |
ホームレスサッカー | 野武士ジャパン | 2008年 |
アルティメット | 疾風(はやて)JAPAN | 2013年 |
ゴールボール | オリオンJAPAN | 2021年 |
囲碁 | 知恵の和ジャパン | 2010年 |
知らない愛称もたくさんありましたし、かなり多くの競技に愛称が付けられていたことに驚きました!
個性的な愛称が多いため、一部ではダサいと話題になることもありますが、2か月後には「2024パリオリンピック」が開幕します!
愛称とともに日本代表を応援してみてはいかがでしょうか。
サムライブルーと侍ジャパンはどっちが先に決まった?まとめ
サムライブルーと侍ジャパンどっちが先に愛称が付けられたのかというと、先に命名されたのはサムライブルーでした。
しかしながら認知度が高いのは侍ジャパンの方で、日本における野球の歴史や国際試合の優勝回数が影響しているようです。
また、サムライブルー、侍ジャパンの他にもたくさんの競技に愛称が付けられていましたね!
メジャーな競技だけでなく幅広く愛称が付けられているのは、競技の魅力を伝えることに加え、「日の丸を背負って戦う自国の選手たちをみんなで応援しよう!」という表れのようでもあります。
同じ愛称があったりもしますが、どっちが先とか関係なく親しみをもってみんなで日本代表を応援しましょう!
選手の皆さんの活躍を期待しています!
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