野球とサッカーは、世界中で愛され、認知されているスポーツです。
しかし、どっちが古い歴史を持っているのか、知らない人も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、野球とサッカーの歴史を調査してみました。
野球とサッカー、両者ともかなり古い歴史がありそうですよ〜。
しかし、言い伝えのような話もあるので、今回はある定義をして、どっちの歴史が古いのかを比較したいと思います。
それは、現代の野球とサッカーに近いルールが決められたタイミングを起源にする、という定義です。
しっかりと定義を設ける事で、明確な答えを出していきたいと思います。
野球とサッカーの歴史が古いのはどっちなのか?
解説していきたいと思います!
野球とサッカーの比較が気になる方はこちらの記事も是非ご覧ください!
野球とサッカーの歴史はどっちが古い?
結論から言うと、野球とサッカーは、野球の方が古い歴史を持っています!
冒頭でもお伝えしましたが、今回は現代の野球とサッカーに近いルールが決められたタイミングを起源と考えるという定義があります。
二つのスポーツの歴史を調べた結果、以下のような答えになりました。
- 野球の起源は、タウンボールのルールが改定された1845年
- サッカーの起源は、手を使う事が禁止され、ルールが統一された1863年
皆さんは、野球の方が古い歴史を持っていると知り、どう感じましたか?
僕は、サッカーの方が歴史は古いでしょ!と思っていたので、意外な結果でした。
同じ19世紀にルールが作られている事が、なんとも不思議ですよね。
産業革命を経て、貿易がより盛んになる中で、自然と外国の人に伝える機会が増えていっただと思います。
では、次章から野球とサッカーのそれぞれの歴史について、深堀りしていきたいと思います!
野球の歴史や起源を解説!
現代野球の起源は、タウンボールです。
タウンボール以外にも、野球の起源は、様々な説が存在します!
- クリケット説
- ラウンダーズ説
- タウンボール説
それぞれの説と現代の野球を比較しながら、解説していきたいと思います。
クリケット説
16世紀頃のイギリスが始まりのクリケット説です。
クリケットは野球と似ている部分もありますが、ルールや特徴が大きく異なるスポーツです。
似ている点としては、バットとボールを使って競技し、得点を競い合う点です。
クリケットと野球が違う点は、
- 4つのベースがない事
- ピッチャーがアンダースローでしか投げれない
- キャッチャーしかグローブが付けれない
- 得点加算方法が違う
- フィールドが楕円形
など他にもたくさんあります。
流石に4つのベースがないと、ベースボール(野球)ではないので、起源というには相応しくないと思います。
ラウンダーズ説
クリケット同様、16世紀のイギリスが始まりのラウンダーズ説です。
クリケットよりも、野球に近づいたのが、ラウンダーズです。
ラウンダーズは、ピッチャーが投げたボールをバットで打ち、4つのベースを一周することで得点します。
守備側は、打球をアウトにすることで攻撃側の得点を阻止します。
基本的な得点方法は野球と一緒です。
しかし、以下の点で野球とラウンダーズは違いがあります。
- フィールドが五角形
- ピッチャーはアンダースローでしか投げれない
- バットが丸く、ボールも小さい
- 盗塁は認められていない
基本的な得点方法が同じになった事、4つのベースができた事で大きく野球に近づいたとは思います。
タウンボール説
18世紀の北米が始まりのタウンボールという説です。
タウンボールは、クリケットやラウンダーズを元に、アメリカで独自の進化を遂げて、作られたスポーツです。
タウンボールから、今の野球と同様にフィールドが四角形になり、ピッチャーがオーバースローで投げられるようになりました。
1845年、ニューヨークでアレキサンダー・カートライトによって更にタウンボールのルールが改良され、現代の野球に近いルールができました。
現代野球に近いルールが決められた、タウンボールが野球の起源と言えるでしょう!
なので、野球の起源は1845年と定義できます!
サッカーの歴史や起源を解説!
現代サッカーの起源は、19世紀のイングランド(1863年)です!
サッカーの起源も、野球同様に様々な説が存在します。
- 古代文明説
- 中世ヨーロッパ説
- 19世紀イングランド説
それぞれの説と現代のサッカーを比較しながら、解説していきたいと思います。
古代文明説
一説によると、サッカーの起源は古代文明まで遡ると言われています。
古代ギリシャ、ローマ、中国、日本など、世界各地で、ボールを使った蹴鞠のようなスポーツが行われていました。
これらの古代文明における蹴鞠は、現代のサッカーとは全くルールが異なります。
なので、ここで起源と定義するには相応しくないでしょう。
中世ヨーロッパ説
中世ヨーロッパでは、イングランドとイタリアでサッカーを彷彿とさせる祭りや遊びが行われていました。
8世紀頃、イングランドでは、戦争に勝つとある慣習がありました。
それは、敵の大将の首を切り取り、勝利を祝うという慣習です。
いつしかその慣習が大衆にも伝わ、王の首に見立てた球体を蹴って遊ぶお祭りへとなりました。
お祭りは、村同士がぶつかり合う「対抗戦」が各地で行われていたが、参加人数や手の使用の可否、場所は村によって異なり、統一されたルールは存在しませんでした。
要するになんでもありという事ですね(笑)
8世紀以前のイタリアでは、宮廷で金をかけてボールを蹴り合う「カルチョ」と呼ばれる格闘技要素のある遊びが行われていた。
カルチョはサッカーというより、格闘技と呼ぶ方が相応しい暴力的なものでした。
現代サッカーのルールと呼ぶには程遠い内容ですね(笑)
19世紀イングランド説
19世紀にイングランドで今のサッカーに近いフットボールのルールが整備されていきます。
19世紀初頭、イングランドでは、パブリックスクール(私立学校)で、フットボールが教育の一環として取り入れられました。
しかし、学校によってルールが異なり、どのルールで試合をするのかを決めるのが難しかったです。
1848年、ケンブリッジ・ルールが作られ、1863年、イングランドサッカー協会(FA)が新しく設立され、更にルールが改訂されました。
この時から、手を使う事が禁止されたルールになっています。
手を使わないルールは、現代サッカーの基盤と言うに相応しいと思います!
以上の説の比較から、サッカーの歴史は、1863年(19世紀イングランド説が正しい)と言えるでしょう。
野球とサッカーの歴史は実は一緒!?
野球とサッカー、そして球技の起源と言われているのが、「ラ・シュール」です!
12世紀頃のフランスで、貴族の間で行われていたスポーツです。
2チームに分かれて手や足、棒などを使い、敵陣にある2本の杭の間にボールを通すことで、得点するというルールでした。
ちなみにボールは、牛や豚の膀胱で作られたものが使われていたようです。
他にボールとなるもっといいものなかったのでしょうか(笑)
現代のサッカー、ラグビー、ホッケー以上に、選手同士の激しい接触があり、死亡者が出る事も度々あったようです。
命懸けの遊びって楽しいのでしょうか…
「ラ・シュール」はテニスやバレーボールの基礎とも言えるような気がしますね。
- 2本の杭が立っている
- 得点を競い合う
- 棒などの道具を使用している
かなり類似点がありますよね!
野球、サッカー、ラグビー、ホッケー、テニス、バレーボール。
これだけの球技が揃えば、球技の始まりは「ラ・シュール」と呼ぶに相応しいと思います!!
野球とサッカーの歴史はどっちが古い?まとめ
では今までの内容をまとめていきたいと思います!
- 野球の始まりはタウンボール。1845年にアレキサンダー・カートライトによって、現代の基盤となるルールが作られた
- サッカーの始まりは19世紀イングランド。イングランドサッカー協会(FA)が設立された1863年
- 野球とサッカーは、野球の方が歴史が古い(1845年と1863年)
- 球技の起源は「ラ・シュール」
今回は、現代の野球とサッカーに近いルールが決められたタイミングを起源にするという定義の元、話を進めていきました。
定義の中では、野球の方が古い歴史があるという結果になっています!
本当に言い伝えのような話ですが、旧石器時代に、野球やサッカーのような事が行われていたとも言われています。
追い続けるとキリがなさそうですよね!
どんな歴史も諸説色々あるので、「絶対これが正しい歴史だ!」と思わずにいる事が、良いのではないでしょうか?
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