あなたは、サッカーで一番走るポジションはどこだと思いますか?
ゴールを決めるストライカー?それとも、攻守の要であるボランチ?
上下運動が繰り返されるサイドバック?
トップレベルのサッカー選手になると、一試合の走行距離がフルマラソンの距離に匹敵する10kmを超えることも珍しくありません。
では、実際どのポジションが一番走るのでしょうか?
この記事では、サッカーのポジション別に走行距離を比較し、一番走るポジションについて詳しく解説します。
ポジション別の走行距離を理解し、サッカーへの理解をぜひ深めてください!
サッカーで一番走るポジションはどこ?
結論から言うと、サッカーで一番走るポジションはボランチです。
サッカーに詳しい方は、え、サイドバックじゃないの?と思う方も多いと思います!
ボランチは、チームの心臓とも呼ばれる重要なポジションです。
ボランチの選手が攻守でハードワークすることで、チーム全体のパフォーマンスが向上します。
2023年のJリーグの走行距離ランキングを見ると、一目瞭然の結果が出ています。(現在は、データが削除されてしまっています)
ランクインしている20人の選手は、ボランチを中心に、全員MFの選手です。
2023/24シーズンのプレミアリーグの走行距離ランキングも、ほぼ全員MFの選手でした。
ここまでデータが揃っていると、サッカーで一番走るポジションはボランチと言う説にかなり説得力が出てきますね!
サッカーで一番走るポジションがボランチな理由
サッカーで一番走るポジションがボランチなのは、三つの理由があります!
- ピッチの広いエリアをカバーする必要があるから
- ボールに絡む機会が多いから
- 攻守の切り替えが激しいから
それぞれの理由について、僕の実体験も含めて紹介していきたいと思います!
(僕は中学、高校とボランチをしていました)
ピッチの広いエリアをカバーする必要があるから
ボランチは、ディフェンスラインとミッドフィールドラインの間を埋めるように動きながら、攻撃にも参加します。
そのため、攻守に渡りピッチの広いエリアをカバーする必要があります。
自由度も高いポジションですが、ボランチの運動量次第で、チームの結果は左右されます!
ボールに絡む機会が多いから
ボランチは味方からパスを受け、攻撃を組み立てたり、相手選手からボールを奪取したりする重要な役割を担っています。
そのため、ボールに絡む機会が多く、常に動き続ける必要があります。
ピッチの広いエリアをカバーしながら、ボールにも絡み続けるので、本当に忙しいポジションです(笑)
攻守の切り替えが激しいから
現代サッカーは、攻守の切り替えが非常に激しく、ボランチは攻守両面で高い運動量が求められます。
攻撃時には積極的に攻撃に参加し、守備時には素早く守備陣形を整える必要があります。
これだけの役割があると、ボランチってすごいポジションだと思いますよね。
そしてボランチのポジションは、サッカーで一番難しいポジションではないか?という話もあります。
ボランチ重労働すぎる…(笑)
今までの内容をまとめると、サッカーで一番走るポジションはボランチであり、一番きついポジションでもあると思います!
サッカーポジション別に走行距離を比較!
前項で解説した通り、サッカーで一番走るポジションはボランチです。
しかし、他のポジションも決して楽ではありません。
ここでは、各ポジション別の走行距離と簡単な役割を比較していきたいと思います。
各ポジションは少し細かめに分類していますので、是非参考にしてください!
あくまで平均的な数値になるので、選手によって、データは大幅に異なると思います!
ゴールキーパーの走行距離
ゴールキーパーの平均走行距離は、4〜5kmです!
サッカーで一番運動量の少ないポジションは、ゴールキーパーです。
ゴールエリア内での動きがメインであるため、他のフィールドプレーヤーと比べると走行距離は低い結果になっています。
しかし、現代サッカーはゴールキーパーもパス回しに参加し、攻撃の役割も担っています!
サイドバックの走行距離
サイドバックの平均走行距離は、10km~12kmです!
サイドバックは、攻守両面で広いエリアをカバーする必要があります。
やはり長友佑都選手のイメージが強いと思います!
攻撃時にはサイド攻撃を仕掛け、守備時には相手ウイングの攻撃を防ぐために上下動を繰り返します。
サイドバックは、スプリント回数(ダッシュ)が圧倒的に多いポジションだと思います。
ダッシュが多いと考えると、一番きついポジションはサイドバックだったりして…
センターバックの走行距離
センターバックの平均走行距離は7km~9kmです!
センターバックは、そこまで運動量が必要なポジションではありません。
運動量よりも、集中力を切らさずに得点を揺らさない事が、大事なポジションだと思います。
ボランチ(セントラルミッドフィルダー含む)の走行距離
ボランチの平均走行距離は、11km~13kmです!
ここでは、ボランチやセントラルミッドフィルダー、センターハーフなど、同じ真ん中でプレーするミッドフィルダーと一括りにします。
(厳密に言えば違うのですが、ややこしいので)
現代サッカーは、ボランチがセンターバックの位置でボール周りをしている事もあれば、次の瞬間には、味方からのクロス目掛けてゴール前まで飛び込んでいる選手もいます。
ピッチの端から端まで行ったり来たりしていれば、運動量が多いのは当たり前ですね!
サイドハーフの走行距離
サイドハーフの平均走行距離は、9km〜11kmです!
サイドバック同様に、サイドの上下動が必要になります。
ネイマール選手など、攻撃的なサイドハーフは、そこまで守備をしません。
なので、選手やチームのスタイルによって、運動量が前後するポジションだと思います!
フォワードの走行距離
フォワードの平均走行距離は、8km〜10kmです!
現代サッカーでは、フォワードの選手も積極的に守備をするので、以前よりも運動量が上がっているポジションだと思います。
日本代表の前田大然選手は、正にそんな特徴を持っている選手ですよね。
1試合あたり13km走る事も良くあったそうです(笑)
いかがでしたか?
最初にもお伝えしましたが、ポジション別の走行距離に関しては平均的な値です。
選手やチームの戦術によって、走行距離は大きく変化します。
サッカーに詳しくない人に説明する時に、是非参考にしてくださいね!
サッカー1試合での走行距離の最高記録はいくつ?
ブラディミール・ダリダ選手(現アリス・テッサロニキFC)が、記録した14.65kmではないかと思います!
2020年、ブンデスリーガ第30節のヘルタベルリンVSドルトムントの試合で、ブラディミール・ダリダ選手が14.65kmをマークしました。
なんと1週間前の試合でも、14.34kmの走行距離を記録していたようです。
鉄人です(笑)、マラソン出ても好記録出せそうですよね!
日本人の記録を見ていくと、2023年のJリーグでの最高走行距離は、西村拓真選手の14.38kmです。
西村拓真選手は、2022年のJリーグの最高走行距離でも、一位を記録しています。
日本人で一番走る選手は、西村拓真選手と言っても過言ではなさそうですね!
延長戦を含めた走行距離の最高記録
延長戦を含めた120分の試合では、16.64kmという走行距離を記録した選手がいます。
クロアチア代表のブロゾビッチ選手です。
その試合は、皆さんご存知、2022年W杯の日本VSクロアチアでの試合です。
ブロゾビッチ選手は、それだけ走ったのにも関わらず、PK戦でど真ん中に蹴り込んでいたようです!
悔しいですが、こんな選手がいたら、負けても仕方がなかったかなと思いますよね(泣)
これらの記録を破る選手が現れるのか?
西村拓真選手が、一試合で15kmを記録する日が来るのか?(笑)
楽しみに待ちたいと思います!
サッカーで一番走るポジションはどこ?まとめ
では今までの内容をまとめていきたいと思います。
- サッカーで一番走るポジションはボランチ、一番きついポジションもボランチ
- ボランチが一番走る理由は、ピッチの広いエリアをカバーする、ボールに絡む機会が多いから
- サッカー1試合での走行距離の最高は、ブラディミール・ダリダ選手が14.65km
いかがでしたか?
現在のサッカーで一番走るポジションはボランチです。
しかし、サッカーにもトレンドはあります。
戦術や選手の役割が変化していく中で、サッカーで一番走るポジションが変化していく事もあると思います。
そんな視点も持ちながら、サッカー観戦をしていたら、より楽しみが増えるのではないでしょうか?
今後のサッカーのトレンドを注視していきたいと思います!
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